オフィスの野獣と巻き込まれOL

「橋本君?」

「私たちの事は、気にしなくていい。しっかり前を向いて」課長が私の隣で言った。


「はい、すみません」

課長は、ずっと窓の外を眺めている。

すぐに工場の建物が見えてきた。



「ん?」山科君が先に声を出した。

「ずいぶん、広い敷地だな」課長が言う。

「敷地内の建物って、これでだけですか?」

山科君が図面を引っ張り出して見ていた。


「はい。工場はこれだけで、後は管理事務所になります」

課長が、大きなため息をついた。

< 171 / 349 >

この作品をシェア

pagetop