オフィスの野獣と巻き込まれOL
「橋本君?」
「私たちの事は、気にしなくていい。しっかり前を向いて」課長が私の隣で言った。
「はい、すみません」
課長は、ずっと窓の外を眺めている。
すぐに工場の建物が見えてきた。
「ん?」山科君が先に声を出した。
「ずいぶん、広い敷地だな」課長が言う。
「敷地内の建物って、これでだけですか?」
山科君が図面を引っ張り出して見ていた。
「はい。工場はこれだけで、後は管理事務所になります」
課長が、大きなため息をついた。