オフィスの野獣と巻き込まれOL
商品の流れ、お金の流れ、
一つ一つの伝票や帳簿を追いかけていく、地道な作業が続いている。
山科君と橋本さんが、課長の指示を受け、言われた通りに数字をまとめていく。
でも、疲れが増すとともに、二人のため息が大きくなる。
山科君が、「ダメだ、クソ!」と言って電卓を投げだす。
でも、彼は思い直して、諦めずにまた電卓を手に取り、何度も計算する。
「倉庫に積んであるのは、残念ながらゴミにしかならない。諦めろ、山科」
「はい……」
私は、大量の伝票を見ているうちに、同じ金額の伝票が紛れ混んでいるのに気がついた。