オフィスの野獣と巻き込まれOL

私は、その中から数枚を選んで課長に見せた。

「それより、これよく見ろ」

堀川課長は、黙って私から、伝票を受けとると、山科君を呼びつけた。

課長は、山科君と私が見つけた伝票について話し込んでいる。

課長は、工場の出荷伝票を抜き取り、そのうちの一枚を見せてくれた。

「TOMITA自動車……
大手の自動車メーカーだ」

「取引先は、一流ですね」

「だか取引は、まともとは言えない。
例えば、取引先の業者に返品を条件に製品を買い取ってもらう」

「次期が来たら、買い戻すんですね?」山科君が声を上げる。

「ああそうだ……。
おそらく押し込み販売だ。
後で買い戻すから、売ったっていう事にしておいてください。
そう言って営業が、取引先なんかに頼むんだ。
おそらく、部品の山はそうやって棚卸を逃れたんだろう」

課長が無表情で答える。
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