オフィスの野獣と巻き込まれOL

「美帆……
最初からそのつもりだったよ。君と二人きりになるつもりだった」

「じゃあ、そういえばいいじゃないですか!

君を抱きたいって、はっきりそう言えばいいじゃないですか。

どうしてこんな回りくどいことしたんですか?

抱いてしまえば、もうそれでいいんでしょう?

二度と顔なんか見なくても構わないんでしょう?

もう一度、同じこと言えばいいじゃないの。
君が忘れられない、君と寝たいって思ったこと言えばいいじゃないの」

「成田、待て。話を聞けって言ってるだろう」

「同じ部屋なんか嫌。っていうか、仕事が無いなら東京に帰る。すぐに新幹線に乗れば、家に帰れる」

「成田、ダメだよ。このままじゃ帰せない」

引き留めようとして、肩にかけた指に力が入る。

「そんな資格、あなたにはないでしょう?
あなたは、私の恋人でも何でもない。ただの上司じゃないの」
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