オフィスの野獣と巻き込まれOL
エレベーターに乗る込むと、義彦君が近づいてきた。

「相変わらず、君たちは仲がいいんだね」

私は、義彦君の爽やかな顔をじっと見つめる。

「山科君のことですか?」

課長とのことを聞かれたのかと思って、答えを山科君にすり替えた。

「ええ、そうね。いいお友達よ」

義彦君は、それ以上聞いてこなかった。

特に意味はないみたいだ。

私は、義彦君の質問に、普通に答える。

「美帆が楽しそうにしてるのは、いいね。僕もそういう君を見てる方が楽しい」
義彦君は、愛想よく話しかけてくる。

「ありがとうございます」


義彦君は、自分の部屋に私を案内した。

彼が普段使っている、重役専用の部屋だ。

義彦君は、この部屋を自分の好みに合わせている。

黒が基調の、ヨーロッパの高級家具で揃えた落ち着いたインテリアだ。

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