オフィスの野獣と巻き込まれOL
山科君がパソコンにセットして、
出てきたファイルを開いた。

開いた画面いっぱいに、数字が並んでる。

義彦君の言う通り、私が見ても目がチカチカするだけだった。

見ても、意味がさっぱりわからない。

でも、山科君は違った。

数字を追う彼の表情が険しくなって、画面に張り付くように前のめりになった。

「ねえ、山科君。これ、なんだかわかるの?」

山科君がデータを追うのに必死で、画面に目を向けたままで答える。

「分かるって、なにも。
さんざん探してきたじゃないか。

ちょっと待って。
美帆、これどうしたのさ?
マジか。これ、すげえ。
どうやって手に入れたの?」

山科君は、独り言を言いながら、画面をスクロールさせている。


「それは」

「聞くまでもないか。義彦専務だね」

山科君は、天井を仰ぐように言う。

「しばらく課長は戻ってこないから、その間に判断して」

「私、どうしたらいいの?」

「そんなこと、俺に聞くな」
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