オフィスの野獣と巻き込まれOL
ダメだ。このままじゃダメだ。

亜美には直接会って、話がしたい。


このまま亜美に会わないで、どこか遠くに行くなんて考えられない。

「義彦君、ごめんなさい。
やっぱりすぐにはいけない」

信号が変わった時、私は運転手さんに、ここで降りたいと言った。

「いいんですか?」

「はい!」
私は、運転手さんにはっきりと答えた。

運転手さんは、義彦君が止めるのを無視して路肩に車を止めて、私を下ろしてくれた。

「ありがとうございます!
義彦君、ごめん、後で連絡するね」

私は、支払いをしようとしてる義彦君を置き去りにして、タクシーを降りた。

すぐに走り出して、人混みの中に紛れていった。

亜美は、まだ会社にいるだろうか?

どうして彼女に黙って、彼女に会わずにどこかに行こうとしていたのだろうか?

亜美に会って話せば、元気になれるかも知れない。

地下鉄に乗り、会社の最寄り駅を出る。

亜美に会いたい一心で、会社のロビーを横切る。

エレベーターに乗って亜美のもとに急ぐ。


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