オフィスの野獣と巻き込まれOL


やり取りをしているうちに、「トラックが着きました!」と年配の女性が、私たちに知らせに来た。

「ありがとう」祐一さんが立ち上がると、「来たよ。荷物運んでもらうから、一緒に見に行く?」といった。

「えっと、あの……」

「結構時間がかったね。
とりあえず必要なものは買いそろえてあるから、荷解きするまでそれで我慢して」

「我慢してって。だから、私、ホテルに泊まるって」

相変わらず、人の話を聞いてない。

「いいから、こっちにこいよ」私の手をつかんで引っ張る。

言われるまま廊下を進むと、屋敷の通用口の前に、2トンのトラックが止まっていた。

荷物?

段ボール箱をいくつか運びこむと、部屋の半分ほどで終わってしまった。

祐一さんが、トラックに荷物が残っていないか見に行った。

「これだけ?」

と聞かれたけど、私が荷造りしたわけじゃない。

中身が何なのか、私にもわからない。


< 328 / 349 >

この作品をシェア

pagetop