オフィスの野獣と巻き込まれOL
やり取りをしているうちに、「トラックが着きました!」と年配の女性が、私たちに知らせに来た。
「ありがとう」祐一さんが立ち上がると、「来たよ。荷物運んでもらうから、一緒に見に行く?」といった。
「えっと、あの……」
「結構時間がかったね。
とりあえず必要なものは買いそろえてあるから、荷解きするまでそれで我慢して」
「我慢してって。だから、私、ホテルに泊まるって」
相変わらず、人の話を聞いてない。
「いいから、こっちにこいよ」私の手をつかんで引っ張る。
言われるまま廊下を進むと、屋敷の通用口の前に、2トンのトラックが止まっていた。
荷物?
段ボール箱をいくつか運びこむと、部屋の半分ほどで終わってしまった。
祐一さんが、トラックに荷物が残っていないか見に行った。
「これだけ?」
と聞かれたけど、私が荷造りしたわけじゃない。
中身が何なのか、私にもわからない。