オフィスの野獣と巻き込まれOL
早く欲しいという言葉通りに、情熱的なキスをされた。

こうなると、何も考えられない。

「俺は、君がそばにいればいい。それ以外は別にいいんだ」

「うん」

「あの二人を家にいれるなんて。
本当に、大丈夫か?あの二人相当だぞ?」

「ええ。でも、あの二人がいなかったら、私たちもこうなっていなかったのよ」

「うう……そこが辛いとこだ」

「私は、構わないわよ。淑子ママは、半分自分の母親みたいな人だもの」

祐一さんは、まっすぐ私を見ながら言う。

「完全にやられてるな。
まあ、そういう運命なのかもな。俺はともかく、君まで。同情するよ」

祐一さんの言う通り、私たちはあの二人に踊らされてきたのかも知れない。

でも、あの二人がいなかったら、私たちは出会っていなかった。

「やっぱり、感謝すべきね」

「本当に君って、おめでたいね」

「バカにしてるの?」

「違うよ。あの二人の厳しい条件をクリアして。
さらに二人に感謝してるなんて言う女性は、世界中のどこを探しても、どこにもいないだろうからね」

「そうかな。そんなに、大変なこと?」

「ん、奇跡に近いさ」

「なんだか、本当に。嘘みたいな話ね」

「美帆、俺は正直とのやつなんてどうでもいい。
君がいいって言うならそれでいいんだ。
俺には君が必要だ。君があの二人と一緒がいいというならそうすればいい」

「はい」

「うるさいぞ。一人でも持て余すのに」

「はい。でも、今までずっと一人だったでしょう?
だから、賑やかな家ってとっても惹かれるの。だから、大丈夫だと思う」

「そうか。それなら、もう、何も言わないよ」

【終わり】
< 349 / 349 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:156

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

永すぎた春に終止符を

総文字数/58,892

恋愛(純愛)121ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は、まだ半分眠ったままの彼に言った。 「拓海、別れよう。 今日から私たち別々の人生を生きるの」 付き合って4年、 今でも拓海のこと大好きだよ。 でも、結婚願望の無いあなたの側にいると 私、ダメになりそう。 だから、ごめん。 別れるなんて勝手なことして。 彼と別れたら、 「元カレが与えてくれなかったもの、 俺ならすべて与えてやれる」 なんて人がいきなり現れて… 私、本当に拓海以外の人と結婚するの? 結婚したいから別れるって 言ったの私なのに… 何で、YESって言えないの? ずっと聞きたかった言葉、 心から望んだ安心感。 その人なら、与えてくれるって言うのに。 何もかも思い通りなのに。 でも、何で? なんか違う。どうして? 牧山梨沙 29才 メーカー 庶務課OL 彼の夢も応援したい、 けど自分の幸せも諦めたくない。 吉岡拓海 29才   大学の研究員 研究漬けの理系男子 *前の作品で、三人称で書いてます。
やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~

総文字数/83,788

恋愛(オフィスラブ)159ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
会社の飲み会で勇気を出して あこがれの先輩にアプローチ。 いい雰囲気になって、 先輩に介抱されて これは、いけるかも。 期待を込めて 朝を迎えたはずなのに…… 目覚めた時、隣にいたのは よりによって直属の上司だった。 大好きな先輩しゃないのに。 何でキスされても抵抗できないの? とろけるような甘いキス。 悪魔のようなほほ笑 キスされて、わけが分からなくなる 神谷都(かみや みやこ)   OL 28歳 町田侑介(まちだ ゆうすけ) 課長 37歳 よりによって、直属の上司となんて。 戸惑った都は、これは事故と同じ。 なかったことにして下さいと 町田課長に申し出た。 ところが町田は、思わぬことを口にして…… 反論しようにも、有能な上司の方が 1枚も2枚も上手。 事は、彼のペースで進んでいき…… いつの間にか彼の恋人になっていた。 本当に、これでいいの?
MY ROOM

総文字数/8,040

その他20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
日頃の感謝を込めて ファンメールで公開した内容を 一般にも公開します。 ファンメールで継続的な内容を書き込んでいて、 途中から登録してくださった方向きに、 過去のメールの一部を公開してます。 だいたいが、創作に関することです。 (新規登録してくださった、ファンの方向けです。 ファン登録して頂かなくても、ご覧いただけます)

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop