オフィスの野獣と巻き込まれOL
信じられないことに。
昨日の親密な態度は、朝の靄と一緒にどこかに消えていた。
奇跡的に表れたと思った恋人は、関係を終えて一刻も家に帰りたいと思う、冷たい情人に成り下がっていた。
「君との関係は今、ここだけのものだ。
夜が明けたら何も残らない。
俺に会いに来た時から、分かってたはずだろう?
だから、約束はしない。次はないからね」
私は、全身に冷や水を浴びたみたいに立ち尽くした。
何か言わなきゃいけないのに。
舌が凍り付いたみたいに動かない。
頭が真っ白になって何も言えなくなった。
「ここだけのもの?」どういう意味なの?
「説明するまでもないだろう。
君と寝るのもこれっきりだ。4ラウンドもしたんだ。十分だろう」