オフィスの野獣と巻き込まれOL
どういうこと?

彼の態度が飲み込めず、私は、上に上がって行くエレベーターを見つめていた。

いつものように、エレベーターは、管理部のあるフロアで止まったまま動かなくなった。

「乗りますか?」後ろにいた人に聞かれた。

人目がある。ここで、じっとしているわけにはいかない。

私は、ランプを見つめてるのを止めてロビーに向かって歩き出した。


歩いているうちに、山科君に断りの電話を忘れていたことを思い出した。

急いで携帯を手に取って、電話をかけようと思った。

けど、電話をする前に山科君から返事が来てしまった。

――もうすぐ出られそうなんだ。どこにいる?

――会社のロビー。下にいるよ。

――そっか。もう出られるから、そこで待っててよ。一緒に行こう。


先に帰るからなんて言えなくなった。

山科君、付き合ってくれるって言ってくれたけど。

なんか。それどころじゃない、気がして来た。


もしかして。


私、キモ川に、まるでそこに居なかったみたいに無視された?

いくらなんでも、あの距離で気がつかないって、あり得ないよ。

という事は。

私のことなんて、なかった事にされてるんだ!!

なんて奴!!



さっきの事で、一気に目が覚めた。

ああ、だんだん腹が立って来た。

「あいつ!私の事なんか、なんとも思ってないじゃん!!」

誰かに話したい気分だけど。

余りのことに、絶句した。

自分の中身がバカ過ぎて、人に打ち明けられない……


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