オフィスの野獣と巻き込まれOL
義彦君は私の目を見て、真剣に言った。
『そんなことないよ。働きながら学校に行ったなんて凄いじゃん。
だったら、うちにおいでよ。僕、専務だし。何とかなると思う』
『本当?』
お酒の席での話だから、もし、ダメだったとしても仕方ない。
半分は本気にしてなかった。
冗談が半分だと思って義彦君の会社に試験を受けに行った。
そうしたら、なんと最終面接まで通過してしまった。
試験の時、面接官に『君って、綿貫専務とどういう関係?』って聞かれた。
『いい関係です』って答えたら、面接のおじさん笑ってた。
冷たく笑われて、バカにされたから、ダメだと思ったけど。
最終面接にも通ってた。
内定通知をもらった時、学生時代真面目に勉強してきた同級生からは、信じられないって驚かれた。
『なんで、美帆がそんな、一部上場のメーカーなんかに受かんのよ!』って驚かれた。
義彦君の会社って、そんなに有名な会社だったんだ。
そんなことすら、私は知らなかった。