臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
本当に平凡でいいんだよね。

間違っても、常時モテモテスペックを発動している人じゃない方が良さそうだ。

浮気を心配しない人の方が、長く生活していくならいいと思う。

贅沢はしなくてもいいから、生活に困らない程度に収入があって、子供は三人は欲しいな。

専業主婦……は、出来れば良いけど、出来なければ時間短めのパートにしよう。子供との時間は持ちたいし。

うーん。そうすると、あまり時間はないなぁ。

26歳だし、臨時秘書の期間が終わったら、婚活に力を入れようかな。

「わかった。徐々に距離を置いておくのはいいとして……お前、急激過ぎないか?」

「え?」

随分と一人の世界に入っていたみたいで、我に返ると社長が腕を組んでいた。

「月曜日にあんな事した俺にも責任はあるが、火曜日から徹底的に避けているだろう」

うん。まぁ、その通りなんだけど。

だって、気がついた気持ちは、途中で空中分解されるのが目に見えてるもん。

たぶん、臨時秘書になる前は社長との距離もかなりあって、実はけっこう人間的だった……だなんて知らない当時はこんな気持ちを持っていなかった。

近づき過ぎて、手の届かない人に振り向いてほしい……そう思う前に、気持ちにストップをかけるためには、やっぱり距離も必要な気がする。

迅速に早急に、そうしないと後が大変だもの。
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