臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
「一人で飯食うのってつまらないんだが」

そんなことを言われたって、どうにかしようとも言えないけど。

「つまらないから、なんて理由でご一緒するつもりはありませんよ。……今まではどうされていたんですか」

「どうしていたんだろうなぁ……」

「飯村さんを誘えばいいじゃないですか」

「いや。あいつは今は無理」

「今は無理?」

それはまた、どうしてなんだろう。

「気になる女性が出来たらしくて、一昨日誘ったら速攻で断られた。しかも、男同士で飯を食いに行っても楽しくないそうだし。俺もそう思う」

……そうなんだ。

「社長……」

「なんだ?」

「常々思っていたので、この際だから無礼を承知で申し上げますね」

居住まいを正した私に、何故か社長も組んでいた腕を解いて座り直す。

「あなた、内輪の人間に対しては、かなりの傍若無人ぶりですから、気をつけたほうがいいと思います」

「お前も人の事は言えないと思う」

「私は仕事中は誰にでもこうですが」

「どうだか。俺はかなり弟扱いされていた気がするぞ」

だって、言うこともやることも悪ガキみたいだったじゃないか。

それに、こんなに身近に踏み込んできた人は身内以外にいなかったし、そうやって取り扱う方法しか私は知らないんだもん。
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