臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
今の、超自然におかをずリクエストされた?

しかも、普通に“変わった奴”認定された?

変わった人は社長じゃないか。

偉い人の癖に、私の暴言をスルーするような人じゃないか。

……でもそれって、社長が私の言動を普通に受け止めてくれる……からなんだろうな。

返しはたまに、変なんだけど。

とりあえず念のために2つコーヒーを淹れて、社長室をノックしようとすると副社長が出てきた。


「あ……」

「西澤さん。コーヒーありがとう」

副社長はフランクにそう言って去っていくから、おかわり用に淹れた余分なコーヒーを見下ろす。


ま、いっか。


「失礼いたします」

「小娘、そこ座れ」

何故か社長は応接セットのソファに座り、悪巧みをするような笑顔を浮かべてるから思わず警戒する。

「何故こちらに?」

「副社長からお土産をもらった」

そう言って取り出したのは、丸屋の芋羊羮だった。

「キャー。芋羊羮じゃないですか!」

目を輝かせると、社長が少し引く。

「……お前でもそんな反応するんだな」

「当たり前です! 丸屋の芋羊羮は好きなんですよ~」

「ふーん?」

「あ。じゃあコーヒーじゃなくて緑茶淹れて来ましょうか?」

「俺はコーヒーがいい。お前もいい加減座れ」

目の前のソファを指差すから、言われるままにストンと座る。
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