臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
……それにしても、どうしてこんな話になったんだろ?

芋羊羮とコーヒーを片手にお茶会をしながら、社長の執務室で“人間”を語り合う社長と秘書。

それがどれだけおかしいのかくらいは理解できるよ?

そして、話がそれてしまったのもわかる。

「ところで、どうして私に“興味”が湧いたんですか?」

「変な奴だからだな」

「…………」

あっさりハッキリ、しかもキッパリと失礼な事を言われた!

「興味があるなら調べて知ればいい……んだが、人間だからな。そう簡単に胸の内までペラペラ語るとも思えないし」

「はあ……」

何とか返事らしい返事を返して、真剣に語っている社長を見つめ……いや、眺める。

「知りたいならまずは話せばいいだろうが、こっちが質問ばかりしているのはどう考えてもフェアじゃない」

そんなところに“公平”を持ち出されても少し困る。

「履歴書を見てもわかるのは学歴や趣味だけだったしなぁ」

「……つまり、物珍しい女が目の前にいるから、興味が湧いた……と?」

「いや。違うぞ?」

ぼんやりしている私を見ながら、社長は少し子供っぽい、可愛らしい……そしてどこかワクワクしたような笑顔を見せた。

「お前だから興味がある」


それって普通じゃ、男が女を口説くときに使うような言葉じゃないだろうか。
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