優しい大地とお兄ちゃん
今日一日、大地は優しかった。
勉強を教えてくれたり、お弁当のおかずを分けてくれたり、頑張って私を笑わそうとしてくれたり。
それが、私には辛かった。
無理して頑張ってくれてる大地が、見てて胸が傷んだ。
やっぱり、こんな関係ダメだよ・・。
学校の帰り道、私は大地に何て言おうか迷った。
嬉しそうに手を繋いでいる大地に、どう伝えたらいいのかわからなかった。
「ねえ、大地・・・」
「ん?」
「・・・」
続きの言葉が出てこなかった。
私は俯いた。
「さくら?」
「・・・」
「・・・悪い話?」
何も言わない私に、声のトーンを下げて、大地は言った。
私は、大地の言葉に頷いた。
「・・俺、絶対、お兄さんの他に、お前に好きなやつが出来るまで、さくらと別れないからな」
「・・・」
どうして、分かったんだろ。
私まだ、何も言ってないのに・・。
「さくら、辛い?」
「・・うん」
「辛い気持ち、全部俺に言って?」
「・・・」
大地は、どうしてそんに、私に優しくしてくれるの?
私に優しくしたって、大地には良いことないのに。
「さくら、言って?」
「・・うん」
私、大地に甘えてる。
大地も辛いはずなのに。
私たちは、近くの公園のベンチに座った。