優しい大地とお兄ちゃん
「ごめんな、さくら。こんな事しかしてやれなくて・・」
「ううん、大地の存在が、私にはすごく心の支えになってるもん。大地がいなかったら、きっと私は、もっとお兄ちゃんの事で苦しんでた。だから、大地の存在に、私はすごく感謝してるよ」
そう言って私は大地に微笑んだ。
嘘じゃないよ。
大地の存在に、すごく感謝してる。
・・私、優しい大地が好きだよ。
「・・・さくら・・ごめん、キスしてもいい?」
「え・・?」
急な大地の質問に、私はびっくりした。
「な、何言ってるの!?」
「・・やっぱり、ダメか?」
大地は上目遣いで、顔を少し赤く染め、寂しそうな顔をしていた。
私は、自分の心臓の鼓動が、小刻みに刻みはじめてるのを感じた。
・・あれ?
私、ドキドキしてる・・?
きっと、大地が急に突拍子のない事言うから、心臓がびっくりしたんだよ・・。
「・・・」
「さくら・・お願い。一回だけでいいから・・・」
「そ、そんなこと言われても・・」
私は俯いた。
だって、そんな急に・・。
・・無理だよ、恥ずかしいよ・・。
「さくら、お願い・・俺の事好きになってくれるんだろ?キスしたら、俺の事好きになるかもしれないよ?」
「そ、そんな・・・」
・・・ずるいよ。
そんな言い方、ずるいよ、大地・・。
「さくら・・」
私は顔を上げて大地を見た。
大地は、今にも泣きそうな顔で微笑んでいた。
大地・・。
私は、こんな大地を拒むことなんて出来なかった。
私はゆっくり頷いた。