優しい大地とお兄ちゃん
「さくら、早く起きろ!」
今日もまた、お兄ちゃんに布団を引き剥がされそうになった。
私は今日も抵抗して、布団に潜り込んだ。
私は、朝が弱い。
だから、毎日お兄ちゃんが起こしに来てくれる。
それだけで、私は嬉しかった。
「まったく、今日は手強いな」
「・・・」
「悪い子には、お仕置きだな」
そう言って、お兄ちゃんは、私のお腹をくすぐり出した。
「や、やめて!」
くすぐったくて、すぐに起きた。
「早く準備してこいよ?」
そう言って、また私の頭を撫でて、お兄ちゃんは部屋から出て行った。
「・・・」
お兄ちゃんに触られた、頭とお腹が熱を帯びている。
「・・・ばか」
小さく呟いて、私は制服に着替えた。
今日は、大地が迎えに来てくれる。
私は急いで準備を済ませ、ご飯を食べた。
「どうした?そんなに急いで」
お兄ちゃんは、不思議そうに聞いてきた。
私は、いつもゆっくり準備をして、ご飯を食べる。
だから、今日は私が急いでいたことが、不思議だったんだと思う。
「・・・大地が迎えにくるから」
それだけ言って、私は玄関に向かった。
今日はお兄ちゃんは、一緒に行くとは言わなかった。
それもそうか・・。
普通、妹の彼氏と一緒に、学校なんて行かないもんね。
私は、家の前で大地が来るのを待った。