それでも、君が好きだから。
ひらりはそれだけ言って俺の部屋にある本棚から卒業アルバムを取り出した。



……てかなんであんなヒラヒラした服着てんの?


ただでさえ男に目つけられやすいのにそんなミニスカでショッピングセンターうろついたら大変なことになる。




……それに他の男に触られたら俺の心臓が持たないし




「咲良!早く準備する!!」




俺は布団を引きはがされた。




「……わかったよ」




俺は仕方なくクローゼットから服を出して着替える。





「キャ!女子の目の前で着替えるなバカ咲良!!」




そう怒鳴ったひらりは俺の部屋を出ていった。
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