私、今から詐欺師になります
「古島のところで働いたところで、永遠に自立など出来ないだろうが」

 ともかく、あとで様子を見に行く、と秀行は言う。

「こっ、来ないでくださいっ。
 仕事の邪魔ですっ。

 あっち行ってくださいっ。
 しっしっ、ですーっ」
と秀行の背を押すと、

「お前ーっ」
と睨まれ、つい、玲の陰に隠れてしまう。

「オカマの陰に隠れるなっ」
と言われ、顔を出した。

「玲さんは、オカマじゃないですっ。
 ただの綺麗な人ですよっ」

「いや……オカマだよね」
と玲は自分で言っていた。

「わかりました。
 あとで茅野ちゃんをそちらに一度やりますよ、ご挨拶に」
と玲が言う。

 玲さんっ、と見ると、玲もまた、しっし、と秀行を手で払いながら言った。

「だから、今は帰ってっ。

 今は仕事のストレス発散っ。
 女子トークタイムッ!」

 いや、お前、女子じゃないだろ、という秀行の目での突っ込みは無視された。
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