私、今から詐欺師になります
「えっ、そんなことは」

「じゃあ、このまま茂野のところで暮らすのか?」

「いや、それも……」
と言いかけたとき、ブラインドが閉まる音がした。

 穂積がつかんだ腕を引き寄せ、口づけてくる。

 え……

 えーと……。

 離れた穂積は自分を見下ろし、言ってきた。

「誰か男を引っかけたいなら、俺にしとけ。
 引っかかってやるから」

「そんなこと、も……」

「申し訳ないとか、もう言うな」
と穂積が抱き寄せる。

「俺が騙されてもいいと言ってるんだ。
 好きなだけ騙せ」

 そう言って、もう一度、キスしてきた。






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