この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「わかってます!」
私は声をあげた。
「……わかってます……。
だから舞踏会なんです。
ここに書かれているプロムは、この学校で実現するのは難しいと思います。
だから、これを変えるんです」
「変える?」
「はい。
学園祭は10月末なので、ハロウィンの時期と一緒で、みんなに仮装をしてもらうんです。
もちろん学校外からの参加もOKです」
「それじゃ、ハロウィンパーティーで、舞踏会じゃないわよね」
そう言ったのは、田辺さんだった。
私は後ろに立つ優也センパイに視線を向けた。
センパイはコクッと頷く。
「……はい、これは"表向き"です」
「表向き?」
「はい」
私は資料をパタッと閉じた。