この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。

不穏な風





黄色く色づいた枯れた落ち葉。



サクサク乾いた落ち葉の音。







私は、校庭の大イチョウの下に立っていた。




イチョウの葉の絨毯を踏みしめる。


やわらかい感触。






私は空を見上げた。


高く晴れ上がる空には、うろこ雲。










学園祭が終わってから3日。


あっという間の1日だった。





本当に一夜の夢だった。




なんだかポツンと、心に穴が空いたような寂しさ……。





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