病気持ち少女とNo.1暴走族
必死に鈴翔の首にしがみついて
目を強く瞑る。
「わぉ。派手な登場だね♪」
「お姫様だ〜!」
「ここはマンガの世界かよ」
「いいなぁ!羨ましい!」
目を開けると桜の花びらが
柔らかい風に乗って舞って、
みんながその中で笑っていて、
この光景は久しぶりにみる光景だった。
懐かしい、夏を思い出す。
花火をした夜。
私と鈴翔の誕生日を祝ってくれたあの日、
初めて強く、心の底からもっと生きたい。
みんなと一緒にいたい。
そう思えた。
それが、今ここで叶っている。