病気持ち少女とNo.1暴走族

「ケーキ作ったんだよ!
バーベキューの後にみんなで食べよう!」



「そんなの用意してたのかよ。
まぁ、ありがとな」





手作りのケーキ…。
懐かしい…。


昔、お母さんが5歳の誕生日の時、
手作りのケーキを作ってくれた。





「鈴華ちゃん?どうかした?」



「なんでもないよ」





バーベキューをみんなで焼き、
陸がふざけて姫様を焼こうとして
優希に頭殴られてそれを笑ったり、
他にも、みんなと話してるだけで
楽しくて…。


もっと、このまま生きたいと思った。


死にたくない。


もっと、、もっと楽しい事をしたい…。





「……でも…」
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