私に恋してくれますか?
その後のトオルくんはいつも通りに、私の作った食事を食べたり、
買い物に行ってじゃれ合って、キスしたり、
その日の夜も、抱き合って眠って、日曜の夜に帰って行った。

私はルピナスのコーヒーを淹れるのをやめ、
いつもトオルくんの家で飲んでいた紅茶を買って、トオルくんのために淹れ、
トオルくんも何も言わずに私が用意した紅茶を飲んだ。

トオルくんが気になるのなら、
今まで一緒にいた時と出来るだけ同じようにしよう。

コーヒーはトオルくんが次にやって来るまでに、
いつも飲んでいたものを用意しよう。

ビールも、水も、ワインも。
トオルくんが好きなチーズも、何もかも…。

そう、私は心に決めて、笑顔を作った。
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