私に恋してくれますか?
家に帰って、しばらく横になりそのまま眠ってしまった。

目を開けるとトオルくんの顔があった。

嬉しくて手を伸ばす。
トオルくんは深くくちづけし、私に覆いかぶさってくる。

「ピーコが欲しい。」と切ない声を出す。

「待って、トオルくん。」と私がトオルくんの手を止めると、

ものすごく悲しい顔をする。

…エッチができないってそんなに悲しい事?

これからしばらくできなくなりそうなんだけど?…

「ピーコ、他に好きな人がいるの?
俺が出張の時、実家に行かないで、どこに行ってるの?」と私の瞳を苦しそうに見る。

…いや、家にいたでしょ。
私はちょっと驚く。

「トオルくん。座ってください。」とベッドの上に2人で正座をして向き合う。

「私が浮気していると?」と私が怒った声を出すと、

「俺って、ずっとピーコのそばにいられないし、
最近ピーコは益々綺麗になってるし…
この間も、今日も俺に抱かれたくないんでしょ?
他にどう考えたらいいのかわからないよ…」としょんぼりした顔を見せる。


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