私に恋してくれますか?

その2

結婚してから1年後。

私達は女の子の赤ちゃんを授かった。

私の兄弟の子ども達は男の子ばかりだったから、

主に父が大喜びだった。

今日は私の実家でお祝いの席が設けられている。

お互いの両親たち。
トオルくんのお兄さんのスグルくん夫妻。1歳半の男の子。雄大(ゆうだい)くん。
私の兄夫婦と2歳半の男の子。樹(いつき)くん。
姉夫婦は双子の男の子1歳。風太(ふうた)くん、に雷太(らいた)くん。

そして、
トオルくんと私と生まれたての女の子。
つぐみ。だ。


私の出産は普通に産めるけど、
お産が長い時は帝王切開にしようか?と
心臓の主治医のヒロミさんに言われていた。
だけど、少し早めに陣痛がおきて
子どもが生まれる準備までは長かったけれど、
私の身体の準備が整ったら
2000グラムと小さめで
するりと産まれてくれたので、帝王切開にならずに済んだ。


トオルくんが私の出産後、嬉しそうに子どもを抱っこして

「『つぐみ』ってひらがなの名前はどうかな?」と私の顔を覗いた。

「可愛い名前ね。
私の名前って漢字が難しくって小さい頃大変だったから、
ひらがなっていいなあ。」と言うと、頷いて、出生届を出して来たのだ。

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