私に恋してくれますか?

思いがけない事。

翌朝、
早く起きて身支度を整える。

足立先生はリビングに広げたエキストラベッドで眠っていた。
足音を立てずに洗面所を使って寝室に戻ろうとすると、

「おはよう雛子ちゃん。
一緒に朝ごはんを食べに行こう。
シャワー浴びて来るから待ってて。」と眠そうな声を出した。

「…おはようございます。
昨日はご迷惑をおかけしました。」と頭を下げると、

「いいよ。雛子ちゃんが少し近くなったから。
俺の肩で泣いたでしょう。
俺を信用してきてるって事だ。」と笑った。


そうかもしれない。

「…じゅ、準備してきます。」と

私は昨日の自分が、恥ずかしくなって
慌てて部屋に入った。




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