強引専務の甘い手ほどき
各店舗のケーキがひとつのトレイに並べれれたものが、
会議室に20セット並べられ、代表のパティシエ達がそれぞれ試食をする。
社長と水城さんと紺野さん。専務と石神さんと私。は店長室で試食をする事になった。
まあ、専務がまるで手をつけないって言うのは、
ちょっとした秘密だ。
ケーキを食べられなくても、経営者として、優秀なら問題ない。
パティシエがルピナスのケーキの味をキチンとを守ればいいのだ。とはわかっていても、
まあ、周りからとやかく言われたくないって言うのが本音だろう。

私は社長や、紺野さんに挨拶してから
ケーキに向き合った。

秋のケーキがずらりと並ぶ。
栗、梨、ブドウ。カスタードの黄色。
暖かい色合いのケーキが多い。
誰が作ったものかは伏せられ、試食は始められた。
どのケーキもとても美味しい。
素直にそう思う。

私が試食するところを
なぜか社長も、水城さんも注目している。

そんなに見られても困る。


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