乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
「ま…雅輝…さん…。」

 必死に真っ赤になった顔を隠しながら、息を整え名前を呼ぶ杏樹に、雅輝の中で理性のきれる音がし、近くにある扉をあけ大きなベットの上に優しく杏樹をおろした。

 ベットはさすがsweetroomといいだけあり、上質で二人が寝ても十分の広さ、それにシーツの触り心地も気持ちがいい。

「今日は優しく出来そうにないよ。でも、抱きたいな…」

 雅輝は杏樹を上から見下ろし、困ったように笑ってる。

「……優しくなくても…大丈夫だよ…。」

 恥ずかしそうに目線を逸らしながら、雅輝の腕をギュッと掴む杏樹に雅輝は激しく興奮した。

 自分のシャツを脱ぎ捨て、杏樹の服を脱がしにかかる。その間にもキスを止めることなく、肌をなぞる手に反応する杏樹に、快感を与え続ける。

 二人が一糸見に纏わない姿になると、声を我慢しようとする杏樹に容赦ない快感を与え、口を覆うように手を持って行こうとすれば、両手を押さえつけられ、首筋や胸の敏感な部分に意地悪に口づけしてくる。

「…杏樹…。」

 切なく名前を呼ばれ、返事をしたいのに甘い声たかしか出てこず、その声にまた、雅輝が興奮し、責められる。

 もう何度繰り返されただろうか。

 何度も絶頂を味わっているはずなのに、雅輝は許してはくれず、もう無理と言いながらも杏樹はそれに応じた。

「…んっ……雅、雅輝…さ…ん。」

「…杏樹。」

 何度目かの、お互いに名前を呼んだ時に、杏樹は意識を手放した。

 次に目を覚ましたのは、誰かに頭を撫でられている気がした時だった。

 目を開けると慈しむように優しい表情で見つめる雅輝がいた。引き寄せられ、抱き締められ、そばに居るのを確認するように抱き締める力が強くなる。

「雅輝さん。」

「んっまだ朝じゃないんよ?」

「頭、撫でられるのが気持ち良くて…目が覚めちゃった。」

 可愛く呟く杏樹に、雅輝の顔は緩み、頭をガシガシと撫で回される。

「もう、髪ぐちゃぐちゃになるよ。」

 照れながら抵抗する杏樹の首もとにキラリと光るネックレス。実は、雅輝は頭を撫でながら、そのネックレスを気にしていたのだ。

「そのネックレス、変わってるね?」

「あっこれ?ステンドグラスでできてる、1点もので…宝物なんです。」

 あまりにも嬉しそうにネックレスを触る杏樹に、それを外して欲しいなんて、そのネックレスに嫉妬してるなんて言えなかった。
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