無愛想天使
「どうぞ?」

「本当に!?じゃあ、これからは正面だけじゃなくて隣も前も後ろも僕の席って事でいいの?」

あぁ…そういう事か。

あの時言った『乃々香ちゃんの正面を僕にちょうだい』で大翔は自分で線引きをしていたんだ。

「いいよ」

返事をすると、すぐさま隣に移動してきてにこにことしながら私の歩幅に合わせて歩き出した。

「ここも今日から僕の場所になったから、乃々香って呼び捨てにしてもいい?」

「もう、さっき呼んでたよ?」

改めて聞いてくるから、変だなって思ったけど理由を聞いて納得した。



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