俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
熱いっ。
顔が熱い!
なんだか凄く恥ずかしいことを口にしてしまった。
両手で顔を覆い、埋める。
華の顔を見なくても、なんともいえない生暖かい空気が分かる。
だあぁぁぁぁぁ。
むず痒くって泣きそうだ。
顔を覆い隠していた手の隙間から華を見上げる。
「華ちゃん。恋バナトークってこんなに恥ずかしいものなんですね。周りの女子の皆さんを尊敬します」
手で隠しきれないほど赤くなった顔に、手の隙間から見える潤んだ瞳。
羞恥に悶えながら絞り出す素直な杏の台詞に華も頬を緩めた。
「はぁぁぁん。なんて可愛いの杏ったら。もう本当に小早川君なんかには勿体ない。今からでも遅くないわっ、杏、考え直しなさいっ」
正面から手を伸ばし、杏の頭を抱き締めようと伸びてきた華の手が、ペチンと軽く叩かれて後ろから伸びてきたてに頭を囲われた。
えっ?
と、思ったと同時に感じる温もりと、何よりも安心する匂いと声。
「おいっ、邪魔してんじゃねーよ」
「ふふふ。だって可愛いすぎるんだもの。顔、赤いわよ?」
「チッ、」