俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

「……ッ、は、初めての事ばかりで、む、胸がいっぱいです」


思わずクイッと勢いよく口に入れてしまった。
初めて飲むシャンパンは、口当たりが凄くフルーティーで、さらりとしていて仄かに甘いジュースのように飲みやすかった。


「おいっ、大丈夫か?」

「これ、凄く美味しいです!ジュースみたいですね」

「美味しかったのなら、もう一杯飲んでも良いけど、もう一杯だけだぞ。飲みやすくても酒なんだから」

「はい!ありがとうございます」


ニコニコと楽しそうに喜ばれると、恭一も駄目とは言えずつい許してしまった。


「で、今日の事はどう聞いてる?」


ナイフとフォークを巧みに使いこなし、その流れるような完璧なマナーに、杏は感心していた。
私のような付け焼き刃のマナーとは違いすぎる。慣れているんだろうなと、単純にそう思った。


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