俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

「ひぃぃぃぃぃ。こっ、小早川君、会社での触れあいは、だっ駄目ですっ」

耳を覆うように手を当てて。
真っ赤であろう顔を隠すように反対の手をグッと握りしめ、顔を隠すように前に出した。

「クスクスクス。杏?昨日そんな約束しなかったと思うけど?でも、社外なら良いってことかな」

「うっ、、、」

「今日も宜しくお願いします?ハハッ」

頭をポンポン優しく叩きながら、段々と出社してきた営業の人達に紛れていった。


そうなのだ。
彼と付き合うに当たり、1つだけ約束ごとをした。
身を守るためにこれだけは譲れなかった。

グッジョブ私。

………………まぁすぐ飽きるよね。
モテる人の考えることは分からない。



小さく見えなくなった恭一の後ろ姿を見て、昨日の事を思い出していた。

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