俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
恭一は、こう言った。
付き合う形はとるが、私が彼を好きになるまで待つと。
それまで手を出さないと。
そう言って、結局昨日もきちんと私のアパートまで送ってくれた。
約束は……守ってくれてる?
あれ?でもさっきほっぺチューされたよね?
何処から手を出したことになるのかしら?
うっうっうっ。
経験値が低すぎて、むしろ全く無さすぎて、さっぱり分からない。
『杏?俺を知る前に答えを出すな。大丈夫、絶対俺の事好きになるから。ってゆうか、もう好きだって』
『分かったよ。初心者のお前に合わせてやるよ。杏が俺の事好きになるまで手は出さないから』
『はっ?じゃあそれまで付き合うのも待ってくれ?アホか。そんなことして他の奴に拐われたらどうすんだ。お前みたいな慣れてない奴なんか、あっという間に流されて喰われるんだよ。俺のだって言っておけば誰も手を出さないだろ』
『会社では秘密にしたい?却下』
『明日から、ちゃんといつものこけしの格好してこいよ。コンタクトも駄目だ。他の奴等に見せてたまるか、、、チッッ』
……………………………………あれ?
思い出すと本当に理不尽。
だけど、俺様で強引で勝手なことばかり言っているのに、物凄く甘い。
なんなんだ一体。
なんでこんなに胸がドキドキするんだろう。