うっせえよ!





「まあ、まだ序盤なんですけど……。」



「わかってる。」



編集部の人に共通することは、読むスピードが物凄く早いということだ。



これは、デビューして2作目の時、初めて初稿を見てもらった時に感じたことだ。ペラペラとまるで雑誌に目を通すように次々とページをめくっていく。



そりゃ毎日いろんな作品に目を通していたら、読むのも早くなるのだろう。それも、ただ読むだけじゃなくて、どこが良くて、どこを直した方がいいかに加えて、これは売れるかどうかまで瞬時に判断するのだ。



その業界の一線で活躍している誠司さんは、こう見えて敏腕な編集者で、こんな人は他にいない。



他誌の編集者なんて、酷いもので、「いいですね! 凄くいいです!」なんて小学生でも言える感想を平気で言ってくる奴もいる。そういう編集はハズレ。だからと言って、他の人に代えてもらうなんてこともできない。



誠司さんは3ページほどの原稿をコーヒーが冷め終わる前に読み終え、机の上にパサッと置いた。




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