うっせえよ!
「そういえばあんたが何かにハマってるところ見たことないわ。」
これは明美が悪いわけじゃない。私が無趣味なのが悪い。
「そういう明美の趣味は何なの?」
「そうねえ。強いて言えば読書かな。」
読書か。これは趣味になりそうもない。ただでさえ、他の作家との対談前は、その人の作品を読んで、イライラするというのに。職業病が出て、かえってストレスが溜まりそうだ。
「それもあんたの出した本を読むのが好きだな。」
「へ?」思わずボンゴレを吐き出しそうになった。
「なんであんたが私の作品読んでるわけ?」
「そりゃ読むでしょ、親友の作品だし。それにあんたの作品って面白いのよ。顔や性格を知ってるだけに、『あ、これはあんたらしいな。』とか『あ、これは絶対あの人をモデルにしてるな。』とかわかっちゃうんだよねー。」
そういう楽しみ方か……。少しでも感動して損した。