うっせえよ!





「仕事のこと?」



私のため息に明美が反応する。



「仕事のことと言えば、そうかもしれないわね。最近、進んでないし。」



ボンゴレスパゲティーを突くフォークの音がカチャカチャと鳴る。全部食べ切る自信がなくなった。



「作家のことよくわかんないけど、あんまり根詰めすぎてもいいもの書けないんじゃない? あんた、ちゃんとストレス発散してんの?」



「まあ、お酒飲むくらいかな。」



「じゃあ、趣味は?」



学生時代、あれほど一緒につるんでいたこの人は本当に私の友人なのだろうか。



「ない。」



「ないの?」



「ない。」



自分で言ってて悲しくなった。無趣味な作家が一体、誰に今まで見たことのないような世界を見せてあげられるのだろうか。




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