私のいとおしい残念な男達

「………はぁっ?!」

「この際、3人とも元の友達に戻った方がいいかもなぁ」

そんなに事を言い出しながら玄関で腕を組む和馬に逆に俺は詰め寄った

「ちょっと待てよ、なに言っ………」

「とにかく、一回戻って、まだ聞きたい事もあるし。それに俺はまた会社に戻らなきゃいけないから」

顎で促され、リビングに戻る和馬について行った

「………戻るって、仕事か?」

「ああ、朝一で福島だから今日は空港近くにホテルを取ってあるんだ……」


「こんな時まで仕事か………?」

分かっていながらあえて聞くと、溜め息と一緒に振り向いた

「まあね、今ちょっと忙しくてね…………」



「小夏っ」

リビングに戻ると、和馬と話している間にふらふらと小夏が 起き出してきた


「……黒木、帰るの?私、まだ……あっ」


「!!」

まだ足が縺れ、その場でバランスを崩した小夏をかろうじて間に合って転ぶ前に受け止めた

「あっぶねぇなぁ……まだ薬が完全に切れてないんだろ」


「薬………?」

小夏にはまだその認識がなかったらしく、支えた俺の顔を見上げ眉を寄せた

とりあえずソファーに座らせた


「小夏、大事な事だから思い出して。お酒沢山飲んだ?どれくらいから気分が悪くなったか分かる?」

和馬が小夏の座るソファーの横に腰を下ろして聞いた


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