私のいとおしい残念な男達
普段弟の会社は、基本かっちりリーマンのスーツって訳じゃないが、それなりの格好で仕事に出掛ける。既にお風呂に入った後みたいな頭にスウェット姿は会社帰りではないのは確かだ
「いくら夏だって、その頭じゃ風邪引くじゃない」
なにやってんのよぉと言いながら、暗い道を一人で歩く事にならないで済む事にホッとした
携帯を弄りながら後ろをついて歩く弟
前見て歩けって、ぶつかるぞ………
「なぁ、姉ちゃん今日パンツスーツで行かなかったっけ?なんでそんな短いスカート履いてんの?」
そのまま後ろからそう話掛けてきた
「あー……お昼にコーヒーこぼしちゃって後輩の子に合コン用のスカート借りたのよ」
なんとか着ていたブラウスにも違和感なく合ってたんだけど、さすがモモちゃんのはちょっとひらひらが気になる
「なるほどねぇ、だからか……」
「なに?」
「いや別に、偶にはそうゆうスカートも履いたら?似合うと思うぜ、男受け良さそうだし」
「バカにしてるでしょ、似合わないってわかってるわよ」
クックッと楽しそうに失笑する愁士にムカつきながら先を歩く
「姉ちゃんって、結婚と考えないの?もういい歳だし」
急に何を言い出すんだ、また珍しい事を………
これも母さんの受け売りか?
「別に、考えない」
「相手いないの?」
また煩くポンポンと………
「………いない」