私のいとおしい残念な男達


「黒木ってそうゆうとこあるよね……」


他人に関心がないというか、いい加減というか、兎に角事なかれ主義みたいなところ

不機嫌に俯いて黙り込むと、黒木がいきなり顔を近づけてきて、覗き込まれた


「お前は妙にグダグダと考え込む癖があるな」

「は?」

ククッと笑った黒木に手を取られて、歩き出す

「チケット払った分だけ元とるぞ、ほらっ」


「ちょっ、ちょっと!」


私の不満や都合なんかお構いなく、次のアトラクションへ



回転のない二人乗りのスピーディーな滑車のコースターや、高い所まで上がって上下しながらさらに円心力のかかる宇宙船
一度一気に上まで上がり、身体が浮いた状態で落とされるフリーホール


確かに私は高い所が好きらしい


「次は、少し絶叫系は休憩な」


続けて乗り回し、先に疲れたのは黒木の方だった

「じゃあ、次はあれがいい!」


ちょっとお疲れの黒木の腕を引き指をさしたのは、メリーゴーランド


「ちょっと待て……あれはないだろ」


「大丈夫、年齢制限なんてないから」



クックックッ……これは面白い
黒木がまさかの白馬に乗った王子様

周りの小さな見学者たちから目を背けながら渋々と乗っている

これは貴重だ


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