俺様上司に、永遠の愛を誓え

「……いつか、言ってましたよね……『俺といる限り、永遠にな』って……」

「ああ…そんなこともあったな……」

「……あの言葉が、本当になるなんて、思ってもいませんでした……」

部長を、正面からじっと見つめた。


「……これからも、ずっと、私といて……圭吾」

「ああ…ずっと、おまえといる……まゆ」


どちらからともなく、互いの顔が近づいて、


「……式の前に、ふたりだけの、

誓いのキスを……」


首を傾けるようにして、唇を触れ合い、キスをした。


「……あなただけに、永遠の愛を、誓わせて……」


その真っ白なタキシードに、腕をまわして、彼の胸に抱きつくと、

応えるように、腰がぐっと引き寄せられて、腕の中にやさしく身体を包み込まれた……。





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