俺様上司に、永遠の愛を誓え

「……いいから、おまえも、こっちに来て座れ…」

と、腕を引かれた。


強く引かれたせいで、胸の中に倒れ込むようなかっこうになって、

「まゆ……」

と、抱き止められる。


「……なぁ、まゆ…」

身体を抱え上げられて、膝の上に座らされる。


「こっち、向けよ…」

肩からまわした腕で、顎が捕らえられて、


「……俺は、おまえと会えない間……」

つかんだ手で、グイッと顔を振り向かせられると、


「どうしていいかわからなくなるくらいに……おまえのことが、ただ恋しくて……」


肩越しに、唇を挟むようにして、

やさしく、やわらかに口づけられた……。


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