ただお前を愛してる。⒉



【レイside】




レイ「俺もう帰るわー」





ユウマ「え〜?もう?」







トオル「ミユとイチャイチャしたいんだろ」





ミツル「俺達気をきかせて最近倉庫に行ってないし、さっさとイチャついてこいよ〜」








レイ「じゃあな。」






コイツらにかまってやれるほど
俺は今、余裕がなかった。









帰ったらミユはいないんじゃないかって
今日ずっとそんなことを考えていた。











いるに決まってんだろ













だって出ていく理由がねぇし……










ガチャ





「はぁ……はぁ……
ただいま」








返事がねぇ……?








ミユはいつも俺が帰ってきたら
ドアまで来てくれた










どくん……




どくん……




「ミユ……?」






部屋にはミユの姿はなかった。








買い物か……?






一階におりてほかのヤツらに聞いても





「知らねっス」





「そう言えば見てないっスね」






レイ「そうか……サンキュ。」






「俺見ましたよ!!」






レイ「本当か!?いつ見た!?」






「えっと……今日寝坊して皆より遅く出たんです。そしたらミユさんも出かけるみたいで……
声かけようと思ったんスけど
何か悲しそうな顔して倉庫に頭下げてたんで声かけませんでした……」









頭下げた!?










アイツマジででていったのか!?







レイ「サンキュ!」










そう言って俺は倉庫を飛び出し
走った。









息が切れて苦しくて








でもそんなことどうでもよかった








ただミユに会いたかった









出ていった理由とかそんなん
どうでもいい。








今は会いてぇ。








ただそれだけ







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