哭く花
国語の授業が終わって

英語の授業が始まっても、

雨は、先生の声が耳に入らないくらいに降りしきっていた。

気になって窓の外を眺めても、外が見えないくらいに霧は濃く、

最上先生の天気予報は大当たりだったな、なんてことをぼんやりと考えた。

きっと、今朝登ってきた坂も、
もう川になっているだろう。

そうしたら学校での泊まりになるのかな、




高校に入って、ひどい雨で帰路が寸断された時、学校に止まったことが1度だけある。

教室に常備してある毛布を持ち込んで、みんなで寝る、というもの。

小さなお泊まり会のようで、とても楽しかったことを覚えている。



「ひどいね、今日も泊まりかな?」

ゆめちゃんが
泊まりたいですと言わんばかりの笑顔で振り向く。

私も少し楽しみ、とだけ返して、意識を授業へと戻した。
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