哭く花

すっかり二つのベッドと一つの布団に包まれた私の部屋。

お風呂を済ませた兄弟が部屋に入ってくる。

「俺、ベッドがいい。」

学道くんがタオルで髪を拭きながら呟いた。

「お前は下。ゲームも俺に負けたし」

ほたくんがそう言うと、学道くんはちぇっ、と小さな声でいい、

そのまま下の布団に潜り込んでしまった。

壁側のベッドに登ったほたくんは、

「俺が隣でも大丈夫?」

と申し訳なさそうな顔をした。

「こちらこそ、こんなのが隣でごめんね」

「そんな事言わないで」

ほたくんが優しく私の頬を撫でた。
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