哭く花
いつの間にか先生が私の目の前に、

視線の高さをしっかり合わせてしゃがんでくれていた。

先生は大きな目で私を見つめたまま、
深く息を吸うと

「美岬さん」

しっかり、ゆっくりと私の名前を口にした。

そして力の入らない私の左の掌を握り、
きゅっと力を込めると

「病院に行こう、」

先生が送るから、

と無理な笑顔を見せて、

私の返事も聞かずに、立てる?と促した。


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