哭く花
「こちらへどうぞ、」

看護師さんがドアを開け、私たちを中に誘導すると、

「少しお待ちください。」

とお茶を2つ机において、出ていってしまった。

先生と私は、お茶の置かれた席の前に座って、

ふう、とそれぞれに深い息を吐いた。

香ってきたのは、穏やかなジャスミンティーの香りだった。

私たちがお茶に手をつけるまもなく、

1人の先生がやって来て、

私たちを連れてきた看護師さんは、

入室はせず、そのまま帰ってしまった。

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